「からだ」をケアすることについて考える

症状を何とかしてもらおう、と思って、施術を受ける方がほとんどだとは思いますけど、みんながみんな、そんなに「からだ」のケアに時間をかけられるわけじゃない。

できれば、さくっと「症状」を改善させてほしい。そうでもなければ、多少痛みがあっても、我慢すれば生活できちゃうし、そのうち良くなるかもしれないし、ということで、ホントは何とかしたいな、と思いながらも、「からだ」のケアを後回しにしてしまう。

確かに、症状の改善に時間がかかる、というのはけっこうなストレスですよね。

でも、目的を達成するためには「急がば回れ」、ということがありますけど、「からだ」のケアにも当てはまるんじゃないかと思うんです。

「症状のみにフォーカスして、そこだけピンポイントで治します、即日OK!」みたいなものも凄いと思いますけど、僕にはあんまり魅力的には映らない。あくまで、僕には、ですけど。

症状って、それだけがぽこっと勝手に生まれてくるわけじゃない。その人の中に、それが生まれてくるだけの土壌がある。芽を摘み取るように症状をとっても、土壌がそのままなら、また生えてくる可能性がある。

生えてくる度に摘み取ればいいじゃないか、という考えもありますけど、土壌そのものを変えて、生えにくくする、という考えもある。結果的には摘み取る回数が減って、何度も摘み取る手間が省ける、ということも起こり得る。ここでいっている「土壌を変える」とは、今までの自分と「からだ」との関係性を見直す、ということです。ただ、これには、ある程度時間が必要なんです。

今の症状を生みだした土壌は、今まで時間をかけてつくられてきた、その人の人生そのもの、と解釈することもできる。そう解釈すれば、これからの土壌、つまり、自分と「からだ」との関係性は、「この瞬間」からつくっていくことができる。たとえ、時間がかかったとしても。

「症状のみにフォーカスして、そこだけピンポイントで治します」という謳い文句が、僕にとって魅力的なものに思えないのは、この「土壌」という視点が抜けちゃっているからです。

どうして、症状を抱えるに至ったのか、どうしたら、これから上手に「からだ」と付き合っていけるのか、「からだ」のケアにはこの視点がとても大切だと思うんです。

僕の施術では、症状の変化は「からだ」にお任せしています。それは、「からだ」に治癒力が備わっている、ということでもありますけど、受けている方に、自分の「からだ」と向き合う時間、空間を味わっていただきたい、そんなふうに思っているからです。

「からだ」が変化すれば、受けている方もその変化を感じることができます。その「からだ」の変化を感じていただきながら、ゆっくりとこれからの土壌、つまり、自分と「からだ」との関係性を築いていっていただきたい。それが、僕の思う「からだ」のケアなんです。即日OK! というわけにはいかないんですけどね。

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